[水]ドクトル・ルチャの19○○ぼやき旅

[3.29]シンポジウムとセブン

 本日発売の『GスピリッツVol.43』はもうご覧になられましたか。この表紙が目印なので書店等でお求めください。


※本日発売のGスピリッツの表紙。

 さて、先週このコラムで触れたように今回のGスピリッツの特集は『新日本vsWAR』。そしてあのサトル・サヤマが締めていたNWA世界ミドル級チャンピオンベルトの大発見の検証企画を掲載した。それに先立って“アリーバ・メヒコ”では、同じあの赤いベルトを巻いたサヤマのライバル、サングレ・チカナのライフストーリーを取り上げてみた。

 今回、この歴史的なチャンピオンベルトの日本上陸を本誌の企画だけに留めず、何とかナマで多くの見てもらおうと考え、『闘道館』の泉高志館長に相談する。売り物ではないものを特別展示するのでは味気ないので、トークイベントを開いてそこをお披露目の場にすることにした(4月15日、18時より)。シンポジウムという形で私が講師となってこのベルトに関する講義を行うことにした。

 そこではGスピの誌面では書ききれなかった赤ベルトの秘話を公表したいと思う。そして1939年から綿々と続くメキシコ最古のNWA世界ミドル級王者の歴史、歴代チャンピオン、歴代のベルトの変遷、NWA4階級(ヘビー、ライトヘビー、ミドル、ウェルター)に7本実在したレイス・モデルの秘密、ミドル級レイス・モデル1号〜3号の見分け方など、マニアックな内容にしようよと思っている。


※発掘された赤いベルトのシンポジウムと撮影会を闘道館でやります!

 プロレスラーのマスクはその選手個人のアイテムで、使用機会は限定されているが、チャンピオンベルトは数多くのスター選手(チャンピオン)たちの腰を転々とし、大事なタイトルマッチの現場を目撃していた歴史の証人である(1本のベルトが数十年使用されることもある)。この機にみなさんにチャンピオンベルト・ファンになってもらい、ベルトそのものだけでなく、タイトルの変遷や防衛戦の記録等にも興味を持ってもらえるような、そんなスタート地点になればと考えている。このトーク後には個々にベルトを持っての撮影会も行います。またとないチャンスなので、是非お越しください。

 ここではもう一つ、レギュラーのイベントについて発表しよう。5月3日(水曜日=祭日)、新宿・ネイキッドロフトでの『ビバ・ラ・ルチャVol.32』のゲストはデビュー40周年を迎えた高杉正彦/ウルトラセブンの再登場。今回のテーマは『A型の高杉日記で細部検証!国際プロレス崩壊からセブン誕生までの328日』。几帳面に書かれている高杉日記を使って、国際が崩壊する過程の81年より、メキシコ修行を経てウルトラセブンに変身するまでの細かな動きを本人の饒舌な証言を交えて検証しようというもの。


※81年の高杉日記のトビラには国際とメキシコでの試合数が書かれていた。

 超マニアレスラーとして知られる高杉はマッチメイカーのグレート草津の付き人。その草津と吉原社長との会話を間近で見聞き、迫り来る国際最後を感じ始めた日々を語る。そしてこれまでほとんどスポットの当たることのなかったメキシコ遠征も、日記を見れば全ての試合が記録されている(これは超貴重!)。

 ちなみにこの81〜82年のNWA世界ミドル級チャンピオンはサングレ・チカナ→リンゴ・メンドーサ→エル・ファラオン→セサール・クリエルと(赤いベルトは)動いている群雄割拠の戦国時代。日本ファンの目は新日本=UWAに向いていたので、EMLLは未知の王国だった。でも、UWAとの交流があったために高杉は長州力や小林邦昭、ジョージ高野、ヒロ斎藤ら新日本勢とも接点を持てたのである。自分の事ももちろんだが、他の選手の事をびっくりするくらいよく記憶している高杉だけに話の幅は広域をなりそうだ。つまり、このイベントは国際ファンにも、ルチャ・ファンにも見逃せない企画というわけ。

「最近、家を掃除していたら、国際のお宝グッズが出ていろいろ来たよ。今度、取りにおいでよ」と高杉。それらを販売かオークションにかけてもいいとのことなので、グッズマニアもお楽しみにしてほしい。

 では4月15日は赤ベルト、5月3日は高杉/セブンでお会いしましょう。その前にGスピを隅々まで読んでね。






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