[水]ドクトル・ルチャの19○○ぼやき旅

[04.26]吉村道明メモリアル

 土曜日に湘南プロレスの横浜大会を観にラジアントホールに行った。高杉正彦のプロレスラー生活40周年はお祝いしないとね。何といっても山本小鉄ファンクラブ『豆タンク』の会長さんからプロレスラーに転身してから40年…めでたいじゃございませんか。観戦中に気になったのは、隣にあった大仁田厚の売店の中に無造作に置かれていたチャンピオンベルト。おおっ、これはアジア・タッグのベルトじゃないか! そういえば去年の11月に渕くんと組んで第100代のチャンピオンになったんだよね。こりゃ、ドクトル指定登録重要有形文化財だ。矢口よ、頼むからこのベルトを凶器にしないでくれ! 日本プロレス文化財保護条例違反だぞ。マジで!


※大仁田の売店の留守番をした隙に。ちゃっかりベルトポーズ。

 アジア・タッグは日本にある現役のタイトルの最古参。1955年のキングコング&タイガー・ジョキンダーを初代王者とすると、62年もの歴史がある。有名なのは力道山&豊登。4度王座を手にして通算20度防衛したというが、残念ながらこのチームを観たことがない。馬場&豊登も良かったらしい。まだ、インター・タッグが無かったから、黎明期の日本マットのタッグの至宝はアジア・タッグだったのだ。

 私の中で最高のアジア・タッグ王者といえば吉村道明&大木金太郎だった。66年12月3日の日本武道館。馬場vsフリッツ・フォン・エリックのインターナショナル・ヘビー級があった日の王座決定戦で吉村&大木が勝って、初めてこのベルトを締めた。それまではトロフィーが王者チームの証だったのだ。タッグのベルトとしてはインター・タッグがロサンゼルスで泳いだ後、日本で初披露されたのが9月26日だから、日本で2番目の古いタッグベルトである。吉村&大木チームは3度このベルトを獲得して各4度ずつ、計12度防衛した。スカル・マーフィー&クロンダイク・ビルとの血ダルマの奪回戦なんて忘れられない。

 前にも触れたけど猪木&吉村は最優良コンビだった。同時期にインター・タッグ王者でもあったBIより良かったかも…。猪木&吉村は3度の獲得で、歴代最多の通算21度防衛。バディ・オースチン&ミスター・アトミックとの3連戦も良かったし、あの“美獣”ハーリー・レイスなどはドリー・ファンク・ジュニア、ジョニー・バレンタイン、ジン・キニスキーとパートナーを換えて猪木&吉村にアタックしてきた。最後はドリー&マードックの挑戦を退けて15連続防衛記録を更新したが、猪木の除名で王座は返上される。あの事件が無ければどこまで記録が伸びただろうか。除名された時点でBIのインター・タッグは14回連続(通算18度)。猪木&吉村のアジア・タッグはBI砲のインター・タッグを常にリードしていたのである。

 インター・タッグの時、馬場のベルトの鷲の顔は向かって右向きで、猪木が締めていたのは左向きの鷲と決まっていた。しかし、アジア・タッグのベルトは向かい合わせの麒麟。プレートのフチドリはどれもアジアだから中華風(雷門?)のデザイン。シンメトリーで2本の見分けはつかない。どっちのベルトが猪木用で、どっちが吉村用だったんだろう(近々、それを検証してみたい)。で、この大仁田のベルトはどっちなの?


※アントニオ猪木&吉村道明は最強アジア・タッグチームだった。

 このアジア・タッグ選手権というものは吉村道明メモリアルといえるタイトルである。吉村は64年の豊登に始まり、ヒロ・マツダ、馬場、大木、猪木、坂口とパートナーを換えて、10度王座を獲得し、48回も防衛しているのだから、文句あるまい。全日本にベルトが移ると極道コンビのイメージが強いが、最多タイの4度獲得も防衛回数は11回と意外と少ない。個人ならばマイティ井上が多い。パートナーをアニマル浜口、阿修羅・原、石川隆士とチェンジしながら4度獲得で通算15度もこのベルトを防衛している。

 ちなみにアニマル&マイティはIWA世界タッグを2度獲得して16度防衛した名チーム。マイティ&阿修羅もIWA世界タッグを獲得しているが、国際が崩壊したため、3でストップしている。それ以前にマイティはグレート草津と3度IWA世界タッグを獲って14度防衛していることを思うと、誰がパートナーでも卒なく試合をこなすという意味でマイティ井上は技術的にも、人付き合いでも、吉村道明タイプの器用さがあったといえる。

 そんなマイティに平塚競輪へ行って間違われた男・高杉正彦(マイティにもらったアロハを着ていたから…)とのトークショーが来週に迫って来た。40周年記念大会の打ち上げの席でも、相変わらずの抜群の記憶力とマシンガントークで、祝福に駆け付けた盟友・小林邦昭と私を笑い転げさせた男。あと一週間後に日記を新宿に持参して喋りまくることだろう。ご期待ください(国際のお宝グッズも持ってくるよ)。打ち合わせないで、いきなり本番だ!


※「40周年おめでとう。5月3日は新宿ネイキッドロフトで待っています」

ドクトル・ルチャのトークイベント『ビバ・ラ・ルチャ!vol.32』
「A型高杉日記で細部検証!国際プロレス崩壊からセブン誕生までの328日」
■日時 5月3日(水=祭日) 開場12:30 開始13:00 
■会場 新宿・ネイキッドロフト(東京都新宿区百人町1−5−1 百人町ビル1F)
■料金 予約3000円、当日3500円(飲食代別)
■ゲスト 高杉正彦/ウルトラセブン
■出演 “ドクトル・ルチャ”清水勉
■電話予約 ネイキッドロフト03−3205−1556(16:30〜24:00)

★メールで予約される方はコチラから。
メール本題を「イベント予約」とし、本文に「氏名(予約受付名)」「チケット枚数」「電話番号」を明記してください。
※予約締切は5月2日(火)14:00です。お待ちしてます!






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