[水]ドクトル・ルチャの19○○ぼやき旅

[7.12]駅前プロレス(新日本編)

 いよいよ、今週の日曜日は新間寿氏を招いてのトークショー。その前に“ミスター東スポ”桜井(康雄)さんのお墓参りに行ってきた。厚木の郊外の丘にある静かなお寺に桜井さんの墓所があった。緑に囲まれて、そこだけが涼しい風が吹き抜けていた。「今度、桜井さんが来てくれた新宿ネイキットロフトに新間さんを呼んでお話を聞きますよ。天国から聞いていてくださいね」。

 そうそう、中断していた「駅前広場プロレスの話」…資料が出てきたから続きを書こう。今回は新間さんも営業したであろう新日本の駅前広場大会について。私が一度だけ新日本の駅前広場での試合に行ったのは、ゴングに入って半年後の1981年7月28日、『サマー・ファイト・シリーズ』第22戦。「新横浜駅南口広場」というが、現場は南口を出てやや西側。新横浜駅の北口は大きなロータリーがあって、新幹線開業後から発展したが、篠原口と呼ばれる南側は昔、空き地ばかりだった。そこに幕を張って会場を設営するのだが、新幹線の下りホームから丸見えだった。名古屋方面行きの客が試合をホームから観ているのだ。そこで猪木とブッチャーが戦っているのは妙な光景であった(メインは猪木&長州vsブッチャー&アレン。セミは藤波vsミッシェル・ナドール)。神奈川県下だけに、ここは遠藤幸吉興行だったような気がする。


※新横浜駅南口の広場はこの辺にあった。新幹線ホームから丸見え!

 先日、その場所へ行ったら、アパートと駐車場になっていた。でも、新幹線のホームから丸見えなのは今も変わっていない。駅前プロレスの利点は至便で人が集まりやすいこと、欠点は周囲から覗かれることだろう。まあ、夜の新幹線待ちの客だから長居をしないのだけが助かるって感じか。全日本女子も頻繁にここをよく使っていたようだ。

 調べてみると、新日本が初めて駅前でプロレスをやったのが、ここ新横浜駅前広場だったのだ。それは旗揚げから4シリーズ目、1972年8月19日、『ニュー・サマー・シリーズ』第14戦。メインは猪木&小鉄vsレオ・バクスター&コーア・チキ、セミはボビー・キャッシュvs豊登だった(ちなみに8月8日に東武東上線の上福岡駅前盆踊り広場というもがあるが…)。ここ新横浜駅前広場は77年7月31日にも使用されている(猪木はモンスターマン戦に備えて欠場。メインはストロング小林vs上田馬之助、セミは坂口&長州vsタイガー・ジェット・シン&ガマ・シン)。それが2度目だった。

 新日本の場合、全日本よりも駅前使用回数が多く、地方よりも首都圏の駅が多かった。1973年は西武池袋駅のひばりが丘駅前、東武線の春日部駅西口、常総線の石下駅前。74年は西武池袋線の東久留米駅前、西武線の東村山駅前、2度目の上福岡駅前、京都府の西舞鶴駅前、西武拝島線の青梅橋駅前(現・東大和市駅)。75年は西武新宿線の新所沢駅東口、東急田園都市線の青葉台駅前、西武池袋線の大泉学園駅南口(私鉄が多い…)。76年は2度目の青葉台駅前、全日本とバッティングした外房線の茂原駅前。78年は船橋駅北口だけだった(いずれも夏…)。

 1979年には新日本の駅前プロレス初観戦のチャンスがあったが、行けずに終わった…。7月26日、『サマー・ファイト・シリーズ』第27戦に東横線の綱島駅西口広場で試合が行われた。その年は半年前に白金台から綱島に引っ越していたが、仕事で試合は観ていない! それどころか、試合をやっていたという記憶もない。いや、それ以前にどこに広場があったのかすらわからない。西口って、その当時から今と同じ商店街があって、周辺に広場なんてどこにも無かった。一体、何処で試合をしたのか、今でも不思議でしようがない。

 メインは猪木&星野&木村健吾vsレロイ・ブラウン&トニー・ロコ&ウルトラマン。セミが坂口vsジョージ・スティール、他に藤波vsマサ斎藤、ルスカvsストロング小林、長州vs藤原。う〜ん、綱島で猪木とウルトラマンが対戦したのか…想像つかないなあ。79年は他に3度目の青葉台駅をやっている。ここら辺は試合が終わったらすぐ合宿所に帰れるから何かと楽だったであろう。


※綱島駅西口は昔も今も狭くて広場なんてスペース無かった。

 80年は駅前興行無し。81年は前述のように私が観戦した3度目の新横浜駅の他に、東戸塚駅東口広場でも試合があった(神奈川県下はほぼ独占の遠藤幸吉が大儲け!)。82年も無し。新間さんが新日本を退陣した83年の夏。京急の六ツ浦駅西口と、そして神戸電鉄粟生線の志染(しじみ)駅前(三木市)で試合している。その志染駅が8月2日だから、あの蔵前国技館の2日前。タイガーマスクにとっては最後の駅前試合だったことになる。ちなみにタイガーマスクは星野と組んでデーブ・フィンレー&アルコン78と試合している(新日本での初代タイガー最後のタッグマッチ)。

 以降、新日本の駅前広場プロレスは激減。駅前といってもパチンコ屋前広場、駅前のスーパーマーケット駐車場などになっていき、私が今回調べた範囲では86年9月の東武野田線・新柏駅前を最後に新日本の駅前プロレスは無くなったと思われる。

 みなさんの住む町の駅、よく知っている駅にはプロレスは来ましたか? 駅前でプロレスの試合をしていたのは、今では想像すらつかない昔の話になってしまったようだ。それは新間さんが営業をしていた時代の、最も昭和のプロレスらしい真夏の光景だったのかもしれない。

 日曜日は新間さんに、今だから聞きたいこと、聞いておきたいこと…どんな質問でもいいから思い切りぶつけてみてください(質問コーナーの時間もたっぷり取ります)。


※82歳になっても新間さんは元気!満を持しての登場だ!

ドクトル・ルチャのトークイベント『ビバ・ラ・ルチャ!vol.33』
“過激な仕掛人”新間寿が語る
『さらばリングの目撃者たち』
■日時 7月16日(日) 開場12:30 開始13:00 
■会場 新宿・ネイキッドロフト(東京都新宿区百人町1−5−1 百人町ビル1F)
■料金 予約3000円、当日3500円(飲食代別)
■ゲスト 新間寿氏
■出演 “ドクトル・ルチャ” 清水 勉
■司会 パニコXX
■電話予約 ネイキッドロフト03−3205−1556(16:30〜24:00)
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