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音声言語という言い方について
(2011/11/01)
「音声言語」ってもってまわった言い方ですね・・・たいていの人は「言葉」って言います。
実はこれには私なりのこだわりがあります。
「言葉」「言語」というのは誰かが誰かに何かを伝えたくて使うものだと思っています。もちろん口から出す「音」もそのひとつです。
しかし私は「絵カード(メモを含む)」「文字カード(メモを含む)」「文章(メモを含む)」も、誰かから誰かに何かを伝える立派な「言葉」だと考えています。
もちろん紙とペンが無ければ地面に書いたって(描いたって)いいわけです。
あと身振りやサイン言語(手話とか)も立派な「言葉」と考えています。
しかし、多くの人は「言葉」と言うと口から出す音(音声言語)と考えがちで、またそれが「口から出ればいい」「耳で聞いて理解できればいい」と考えがちです。
しかし自閉症や発達障害の人は「一見口から音としての言葉が出ているようにみえる」「一見音の言葉を耳で聞いて理解しているようにみえる」けれども、実 は「わかって言っていない」「本当は理解していない(例えば口からの音を理解して動いているように見えて、周囲の人の動きや、指差しの身振りなどで判断し て動いている等)」こともよくあります。
それがお互いの誤解のもととなったり、様々な困難を作り出していることがよくあります。
また必要以上に周囲が「口から出る音」での理解や表現にこだわるあまり、自閉症や発達障害の人の肝心のコミュニケーション能力が損なわれることがよくあります。
自閉症や発達障害の人は「見てわかる物」で時間・段取り・コミュニケーション支援をした方が、よりお互い楽に生活できたり、また人によってはそうした方が結局音声言語での理解や表現力が伸びることもおうおうにしてあります。
「言葉」は「口から出る音」に限らない。そのことをみなさんに意識していただきたくて、わざわざ「音声言語」とややっこしい言い方をするわけです。
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